青森旅行に行くなら飛行機?新幹線?

2010年に東北新幹線が新青森まで全線開業してから、早いものでもう5年になります。皆さんは青森県にご旅行に行かれる際は、どのような手段を使われていますか?

高速バスという超格安手段や、マイカーを利用するという手もありますが、ここでは両横綱というべき、新幹線と飛行機の2つに絞って、それぞれのメリットをご紹介しましょう。

料金的にはほぼ互角

まずは一番気になる料金面ですが、JR利用で東京からの場合、青森駅まで指定席利用で17,350円、格安切符を使えば15,000円台も可能です。飛行機利用だと、普通料金で35,000円程度ですが、各種割引や格安チケットなどを駆使すれば、15,000円程度、場合によってはもうすこし安価に抑えることができます。これに羽田空港までの料金や、青森市街地までのバス代(700円)を加えると、両者いい勝負となります。

時間で見ても、航空機がやや有利

JR利用の場合は、東京から最速の「はやぶさ」で、3時間10分程度、市街地最寄りとなる青森駅までの乗換が必要なので、さらに2〜30分程度はプラスする必要があるでしょう。トータルで最低3時間半ちょっとということになります。

これが航空機だと、搭乗している時間自体は1時間15分と、大きなアドバンテージがあります。しかし飛行機の場合、東京では羽田空港まで40分程度のアクセス時間がかかり、青森では市内までの35分のバス乗車時間が必要です。これだけで搭乗時間に匹敵する時間が、別に必要となってきます。さらに出発最低20分前には空港に到着し、チェックインしなければならないというところもお忘れなく。つまり合計で、最低2時間50分となります。

その差40分。これを大きいとみるか、小さいとみるかは人それぞれです。また、比較基準とする出発点が東京駅以外の場合は、この数字の限りではないといくことも考えるべきでしょう。

しかし青森県は青森市だけじゃない

飛行機はJRと料金面でほぼ互角、時間ではJR利用より遅くなることはあまり考えられない、となるとJRを使うメリットはどこにあるのでしょうか。上記ではあくまで青森市を目的地とした場合ですが、青森県には他に拠点となるべき都市が、弘前、八戸と2か所ありますし、県内各地の観光地へは、途中駅で下車できる鉄道のほうが小回りが利きます。

目的地が弘前だと、青森で比べた場合とあまり状況が変わりませんが、例えば八戸の場合は、駅から市街地へのアクセスが、最寄り空港である三沢空港からのアクセスに比べてはるかに有利です。また、十和田湖・奥入瀬渓流方面へ旅行される際は、「はやぶさ」も停車する「七戸十和田駅」からバスを使うのが便利です。なにより便数が多く、自由席もあって、悪天候にも強い新幹線は、旅行者の頼もしい味方なのです。