青森旅行のベストシーズンは?

青森県と一口に言ってもとても広く、海もあれば山もあり、地域によって文化も大きく違います。そしてそれぞれの地域が季節ごとに見せる表情も、大きく違ってきます。

青森に多くの観光客が訪れるのは、なんといっても夏の季節ですが、はたして本当に夏が青森観光のベストシーズンと言えるのでしょうか。以下、青森の魅力をご紹介しながら、「青森を旅行するのはどの季節がベストなのか」を探っていきたいと思います。

バラエティ豊かな青森の観光スポット

青森県には美しい自然景観や農村風景、魅力的な街並みが県内各所に点在しています。短い日程だと、どこを訪れるべきか悩んでしまうほどですが、そこはやはりその土地ごとのベストシーズンというものがあります。最も良い時期を選んで旅行計画を立てたいものです。

春から夏にかけての青森観光

青森の春を代表するものといえば、毎年多くの観光客で賑わう弘前城の桜です。青森県の平野部では例年、4月下旬から5月のGWにかけてが開花の時期となります。桜の季節が終ると、りんごが花盛りとなります。特におすすめしたいのは岩木山麓です。まだ雪を残した岩木山をバックに、一面に白い花が咲き乱れるりんご畑は必見です。

梅雨シーズンは青森でも雨が多くなってしまいますが、雨に濡れて色鮮やかになった新緑を眺めるながら、八甲田の温泉につかれば癒しの効果は倍増です。夏は祭りのシーズン、青森ねぶた祭り(弘前市ではね「ぷ」た祭り)です。「ラッセラー」という威勢の良い掛け声に導かれて、毎年数百万人の観光客が訪れます。青森が最も賑わうシーズンです。祭りで火照った身体は、涼しい奥入瀬渓流に冷ましに行きましょう。

秋の青森県は最高に美しい

手つかずの美しい森が多く残る青森には、多くの紅葉の名所が点在します。奥入瀬に十和田湖、八甲田山、それに下北半島の恐山も忘れてはいけません。ドライブで、遊覧船の上から、ロープウェイから、そして歩いて。様々なスタイルで紅葉シーズンを味わい尽くしたいものです。

結局青森旅行のベストシーズンとは

ここまでを振り返ってみると、結局どの季節に行っても青森県は良いところなのです。などと言ってしまっては元も子もなくなってしまいますので、ここはひとつ、とっておきのシーズンをお教えしましょう。

それは冬です。一番観光に適していないシーズンのように思われますが、さにあらず。雪が多く、寒い地方はその寒さを少しでも快適に過ごすべく文化を発達させてきました。その最たるものは食べ物です。

特に津軽地方の郷土料理「けの汁」などの煮込み料理は、寒いときに食べてこそ美味しいものです。海の幸も、地酒も、温泉も、冬が最高。本州最高の雪質を誇るスキー場だってあります。ストーブ列車や、地吹雪体験ツアーなどは、この時期でしか経験できません。観光客も少ない真冬に、しっかり防寒対策をして、青森県のベストシーズンを楽しんでみませんか。